政策

2014年9月16日火曜日

議会の質問は誰が書く?!

道庁時代、本庁にいると議会対応を行うことが多い。

議会対応とはこうだ。

議会が始まると、議員が質問書を出してくる。
質問へは知事などが答えるが、答弁の原稿案を作成するのは担当部署である。
担当部署が作成し、だんだん上へ説明して修正され最終的に知事などが答弁する、というシステムである。
だから担当者は、過去の答弁や最近の政策動向などを勘案して、如何に適切な答弁書原案を作成できるかが試されるのである。
それは市民の代表が集う議決機関である議会への説明責任として行政の大きな仕事である。

まだ、若い頃で、本庁勤務になったばかりの頃、上司から「質問をいくつか作ってくれ」と指示された。
言っている意味が分からない。議会質問は議員が作成するものではないか?
だが、質問を職員に作成してもらう議員が少なからずいるというのだ。
そのため上司は私にその作成を指示したのだ。

上司に言った

私は上司に言った、「質問に答えるのは仕事だと思うが、質問内容を作成するのは議員の仕事であって職員の仕事ではないのではないか」と。
上司曰く、「何を青臭いこと言っているんだ。議員と職員は持ちつ持たれつなんだよ。
議員にとっては質問を書いてもらえるし、こちらとしては都合の良いテーマで質問してもらうことで予算が付いたり、政策の実施がやりやすくなったりするからね」。

今でも多くの自治体で、共産党以外、議会質問を書いてもらう議員は少なくないという。